自宅に高齢者の方がいらっしゃる場合、あるいは自分自身が将来高齢化した場合など、バスルームの安全性が重要な意味合いを持ってきます。風呂場の中の滑りやすい床で転倒したり、ヒートショックによって体調を崩してしまったりなど、古いユニットバスをそのまま使い続けると思わぬ事態になりかねません。そのために高齢化に対応した安全性の高いユニットバスへのリフォームがおすすめです。最近のユニットバスには、多くの場所で安全性への配慮がされた作りとなっています。
例えば、濡れた足でも滑りにくいように加工された床面や浴槽の底であったり、段差を少なくした構造であったり、つかみやすい大型の手すりの設置であったりという、転倒を防ぐための工夫が挙げられます。また浴室内と浴槽内の温度差から生じるヒートショックを防ぐために設置する浴室暖房機も、近年のリフォームでは希望する方が多く見られるようになりました。その他にも細かい点では、誰にでも簡単に操作できるようなプッシュ式の水栓が主流となっていたり、何らかの事態が発生した時に外部に知らせるための警報装置がつけられていたりします。高齢者だけでなく、体の不自由な方であっても快適な入浴を楽しめるような工夫が見られます。
これからのリフォームは、今の自分が使いやすいという観点だけでなく将来的に必要となるバリアフリーを見越した施工が重要になってきます。ユニットバスの販売を行っている業者や、リフォームに関してまとめられたサイトを閲覧するなどして、しっかりと検討していきましょう。